加藤研究室 MK+TKプロジェクト
金属材料研究所
加藤 秀実 教授
研究概要
当研究室では、バナジウム塩固体電池の物性の確定、商品化、量産化に向けた開発を行っています。
既存の電池は、エネルギー密度特性の向上を重視して開発されていますが、①燃焼性 ②充電速度 ③電池寿命 ④環境 に課題を抱えており、いまだ解決できていません。リチウムイオン電池の場合は、コバルトなどレアメタルを使用しているため、資源枯渇も課題と上げられるようになっています。
当該電池は上述の既存電池の課題をすべて解決することができます。無機物で出来ているため、燃焼懸念が薄いです。充電放電とも既存電池の20倍程度は対応可能。ディープライフサイクル試験15,000回無劣化と長寿命、充放電時に熱発生もほとんどなく、環境に悪い物質を用いていません。主材料であるバナジウムは、遷移元素の中で5番目に多く、世界各地に埋蔵している物質であるため、資源枯渇の懸念は薄いです。
商用化に向けたパッケージ、モジュールの作成および将来の海外顧客との試験開始に向け、日々活動しております。
共同研究企業
- 株式会社MK PLUS