東北大学大学院環境科学研究科 自然共生システム学講座 資源再生プロセス学分野
吉岡研究室
東北大学ディスティング
イッシュトリサーチャー
熊谷 将吾 准教授
研究概要
様々な有機炭素資源をミックスして共処理する高収率・高付加価値な化学原料転換技術の実現により、既存の資源利用・リサイクル関連の産業構造を変える破壊的イノベーションを狙います。 別々の産業・プロセスで処理されている、廃プラスチック、未利用バイオマス、石油等の有機炭素資源を「まとめて」熱分解する「共熱分解」において「シナジー効果制御」という新しい概念の熱分解法の確立を目指します。共熱分解の網羅的な実験から得た、熱分解条件と生成物等の分析結果を数理統計解析し、目的化合物の収率が最大となるシナジー効果を分子レベルで解明し、推測モデルを構築することで、単体処理よりも高付加価値な化学原料を高収率で回収する技術確立を目指します。
本手法が確立された先には、有機炭素資源の地域偏在性(製油所がある大都市圏や、製油所はないが廃プラやバイオマスが出る地域など)に対応するオーダーメード型プロセスの提案を可能とし、産業活性化にも繋がると期待できます。